ごめんね、ありがとう。

夕方のこと。
一時保育から帰ってきて、疲れて眠たいろく。
いろいろ要求がたくさんで、私もイライラしてしまった。
全部受け入れてあげられたらいいのだけれど、
イライラがめいいっぱいたまって、怒ってしまった。

お風呂入って、落ち着いたころ、
「さっきは怒ってごめんね」というと、
ろく、にこにこして、「おこってないよ、もうだいじょうぶ?」
わたし、「え? ろくさん、ありがとう。やさしいね」と言うと、
「おかあさん、やさしい?」
「やさしいけれど、ときどきおこってしまう」
「ろくちゃんも、ときどきおこる」
「一緒だねぇ」
「だって、ろくちゃんのおかあさんなんだもん!」
ふたりで、ぎゅーっと抱き合う。
「もうだいじょうぶだよー、よしよし」と頭をなでてくれた。 
そしてまた、「ろくちゃんのおかあさんとおとうさんだもん!ろくちゃんとおとうさんとおかあさんだもん。3にんだもん!」
と、とってもうれしそうに跳ねながら歌っていた。

日々、こんなお母さんでごめんね、と思う。
そして、こんなお母さんを選んできてくれて、ありがとう、と。